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令和3年第1回東海市議会定例会を開会しました

令和3年第1回東海市議会定例会が令和3年3月1日、月曜日から16日、火曜日まで開会されました。

そこで、

東海市議会の令和3年3月議会は、どのような様子だったのか

と関心をお持ちの方に向けた内容です。

それでは、以下に説明していきます。

 

目次

定例会日程について

今会の会期は3月16日、火曜日までです。

令和3年第1回定例会日程

 

議案について

今会の報告1件、承認1件、同意3件、委員会提出議案1件、意見書2件、議案31件です。

令和3年第1回定例会の議案

しっかりと議案を審査していきます。

令和3年4月に東海市長選挙が控えているため、令和3年度一般会計予算は骨格予算となっています。

骨格予算とは、行政運営上、必要最低限の内容を盛り込んだ予算のことです。

新市長の想いを込めた新たな施策は、市長選挙後の6月議会で令和3年度一般会計補正予算に盛り込んで上程される予定です。

 

令和3年度一般会計予算の主な事業について

新型コロナウィルス感染症対策緊急時生活支援チーム設置事業

予算 24万4千円
濃厚接触者とその家族などに外出を控えていただき、健康観察や日常生活の支援、宿泊施設を活用した支援を行うため、支援チームを設置する
 
以下について、活動を行う
健康の観察食糧や日用品の調達薬の受け取り宿泊施設の手配など

 

とうかい健康チャレンジ事業

予算 19万1千円
健康づくりを始めるためのきっかけとして、県が開発したスマートフォンアプリ「あいち健康プラス」を活用し、健康づくりの取組を支援する
運動食生活健康診査など

 

(拡充)認知症地域支援・ケア向上事業

予算 1179万9千円
認知症の方の社会参加活動のための体制整備を行うため、新たに認知症の方やその家族への支援をつなぐ仕組みを整備する「チームオレンジコーディネーター」を配置し、認知症ケアの向上と地域に根ざした事業を展開する
委託先 社会福祉協議会

 

(拡充)生活支援体制整備事業

予算 3600万円

地域包括ケアシステムの構築を推進するため、高齢者の生活支援をする生活支援コーディネーターと新たに社会参加を促進する就労的活動支援コーディネーターを設置する

13委員協議会2回を開催

 

介護施設等職員PCR検査費補助事業

予算 200万円
新型コロナウィルス感染症対策として、感染者が発生した介護施設において、行政検査の対象とならなかった職員などのPCR検査費に対して補助する
 
補助額 PCR検査費用の9割を補助(補助上限は1人あたり2万円)

 

後期高齢者低栄養予防事業

予算 693万5千円
健康寿命の延伸と医療費を削減するため、後期高齢者健康診査受診者のうち、低栄養に加え、口腔機能低下などで、フレイル状態に陥る危険性がある者に対し栄養士などが訪問支援を行う
 
対象者 フレイル状態に陥る危険性がある者(300人を見込む)

 

後期高齢者糖尿病性腎症重症化予防事業

予算 135万円
高齢者の保健事業と介護予防の一体的な推進を図るため、後期高齢者健康診査受診者のうち糖尿病に関する数値が基準を超える者に対し、専門医による講義と希望者に保健指導を行う
 
対象者 空腹時血糖などの数値が基準を超える者(講演会100人、保健指導30人を見込む)

 

ひきこもり支援センター設置事業

予算 2585万2千円
ひきこもりの状態にある方やその家族に関する常設居場所事業相談(訪問支援)事業家族会事業広報・啓発事業連絡委員会事業就労支援事業及びひきこもり実態調査を行う
 
委託先は、東海市ひきこもり支援事業コンソーシアム

 

(拡充)不妊治療助成事業

予算 3770万円
不妊治療を受けている夫婦に対し、経済的な負担を軽減し、少子化対策を推進するため治療費を助成(令和3年1月治療分より所得制限撤廃などの拡充予定)する
一般不妊治療 1390件(拡大分10件含む)
特定不妊治療 226件(拡大分47件含む)

 

児童相談管理システム導入事業

予算 479万1千円
児童相談件数の増加と相談内容の多様化に対応するため、児童相談管理システムを導入する
ケース情報管理国の情報共有システムとの連携など

 

ICT支援員派遣事業

予算 3600万円
児童生徒1人1台端末機の導入にあたり、小中学校においてICT機器を活用した学習活動を推進するため、ICT支援員を派遣し授業、研修などの必要な支援を行う
ICT支援員は6人

 

小学校水泳授業民間施設活用等事業

予算 2569万6千円
既存プールの老朽化に伴うプール管理負担軽減のため、実施校に渡内小学校を追加し、民間施設のプールを使用し、専門インストラクターの指導補助による、質の高い授業を行う
実施校は
渡内明倫富木島船島大田加木屋南

 

小学校学習用情報端末機等運用事業

予算 1億9299万円
すべての児童に学習用情報端末機を配置し、ICT機器を活用した授業などを実施し、ICT教育の充実を図る
児童用端末機 7143台
指導者用端末機 333台
大型提示装置  252台(各教室に設置)
学習用ソフト指導者用デジタル教科書 一式

 

中学校学習用情報端末機等運用事業

予算 9745万5千円
すべての生徒に学習用情報端末機を配置し、ICT機器を活用した授業などを実施し、ICT教育の充実を図る
児童用端末機 3569台
指導者用端末機 170台
大型提示装置  117台(各教室に設置)

学習用ソフト・指導者用デジタル教科書 一式

 

小学校木祖村木材製品購入事業

予算 732万2千円
愛知用水の水源地である長野県木祖村の地域活性化を支援するため、森林環境譲与税を活用して、長野県産木材を使用した下駄箱を購入する
横須賀小学校 片面木製下駄箱 50台(更新)

 

学校給食等食物アレルギー対策委員会設置事業

予算 19万円
学校における食物アレルギーに対し、学校と教育委員会が共通認識を持って対応にあたることができるよう、食物アレルギー対応委員会を設置する
委員14人委員会2回を実施

 

少年の主張愛知県大会開催事業

予算 37万6千円
中学生を対象に、論理的思考力や相手に伝える力などの習得を目的とする第43回少年の主張愛知県大会を開催する
時期 8月20日金曜日
場所 東海市芸術劇場大ホール
内容 各種主張の発表表彰式など

 

地域・生涯スポーツ推進活動事業

予算 72万2千円
市民が身近な環境で継続的にスポーツに取り組めるよう、新たに登録団体などに対してメールマガジンを活用し、学校体育施設のスポーツ開放、生涯スポーツ活動の支援を行う
対象施設は、
体育館18か所運動場15か所武道場4か所

 

加木屋テニスコート改修事業

予算 4410万円
施設の老朽化に伴い、加木屋テニスコートの整備を行う
場所 加木屋運動公園
工期 令和3年5月~令和3年9月
内容 防球フェンス改修夜間照明施設改修

 

ジュニア世代スポーツ力育成事業

予算 152万円

ジュニア世代の競技力の向上を図るため、新たにしないの企業などの一流スポーツ選手や優れた指導者と連携し、トップレベルのスポーツ選手による技術指導などを行う

委託先 スポーツクラブ東海

内容 各種教室技術指導試合観戦など

 

東京2020大会パブリックビューイング開催事業

予算 39万9千円

愛知製鋼陸上競技部に所属する選手が第32回オリンピック競技大会に出場することから、パブリックビューイングを開催する

時期 令和3年8月5日木曜日

場所 東海市芸術劇場

 

防災関連マップ作成事業

予算 34万1千円

以下の2つの防災マップを転入者向けに増版する

平成26年度に作成した保存版防災マップ|2500部

平成27年度に作成した全体版防災マップ|1500部

 

災害医療本部救護所備蓄用物品整備事業

予算 190万円

災害対応業務を迅速かつ円滑に行えるよう、市内3中学校に設置する災害医療救護所で使用する物品を購入する

トリアージタグ200枚毛布100枚発電機3台照明器具3台暖房機3台など

 

(拡充)自転車乗車用ヘルメット購入費補助事業

予算 130万円

自転車による交通事故被害の軽減を図るため、小中学生の補助上限額を引き上げる

補助率 5割以内(限度額2000円)

対象者 小学生以上

 

(拡充)防犯パトロール事業

予算 1148万6千円

犯罪を減少させるため、地域安全指導員を1人増員し、地域安全パトロール車で防犯パトロールを行い、通学路などを含む市内全域の巡回や啓発などを行う

地域安全指導員4人(うち防犯3人)

 

信用保証料補助事業

予算 875万5千円

新型コロナウィルス感染症に関する保証制度の融資を受けた中小商工業者が負担する信用保証料を新たに補助対象として追加し、融資を受けた中小商工業者が負担する信用保証料の一部を補助する

補助率 信用保証料の6割~10割

 

ふるさと応援事業者支援事業

予算 491万7千円

売上が減少している市内事業者を支援するため、市内事業者が提供する商品を返礼品として活用するふるさと納税を実施する

期間 令和3年4月~令和4年3月

返礼品数 32品(今後、拡充する可能性あり)

 

一般質問について

質問の順番

今会での一般質問は11名で、以下の順番です。

私は3月4日木曜日の13時以降登壇する予定です。

令和3年第1回定例会の一般質問の順番

通常、毎年第1回定例会で(会派ごとの)代表質問が行われますが、令和3年4月に東海市長選挙があるため、6月議会で行われます。

 

私が行った一般質問の内容について

災害復旧及び復興の対策強化について

全国の自治体における災害時に向けた様々な連携の強化及び拡大の取組を参考として、災害復旧の初動及び活動を円滑に実施し、一日も早い災害復旧及び復興につなげていくことが重要である。

災害復旧及び復興の対策を更に強化するために、様々な団体との連携をより強化及び拡大していくべきだと考えるが、連携の状況及び今後について、本市の考えを問う。

 
ませ友浩
①市内2大学との連携はどのような状況なのか。また、災害復旧及び復興の対策強化に向けた、2大学との連携の強化について、どのように考えているのか
 
総務部長
災害発生時に両大学との連携は必要不可欠であることから、包括連携に関する協定及び災害時における施設使用に関する協定を締結しており、市民総合防災訓練での協力をはじめ、地域防災リーダー養成講座の受講、消防・防災フェスタ事業への協力などをしていただいている

また、日本福祉大学とは、市内在住の就業していない看護師や保健師などの潜在看護職を対象とした災害支援研修を実施し、日頃から連携に努めている

災害時には、地域などにおいても若い力が必要であり、特にボランティアでの活躍を期待するところもあるので、学生の活力を最大限引き出せるよう、今後も連携をより強化していきたいと考えている

 
 
ませ友浩
②他自治体等から派遣される職員の受援計画について、どのように考えているのか
 
副市長
他自治体から派遣される職員の受援計画の考えについては、地震などの大規模災害発生時には、職員自身も被災するおそれがあり、著しく行政機能の低下が懸念される一方で、膨大な災害対応業務が発生し、ライフライン機能の停止や情報の錯綜といった過酷な状況下で業務に当たらなければならない

絶対数不足が予想される人員や資材を補う手段として、他自治体や防災関係機関からの応援は非常に有効だが、過去の災害においては、応援の受入れまで手が回らず、応援に対して明確な指示や調整ができないなど、有効活用できなかった事例も多々聞き及んでいる。

市職員のみで対応できない業務量に対して、応援職員等を円滑に受入れ、効率的に活用することが迅速な復旧・復興につながることから、事前の受入れ体制や手順を定めた受援計画を策定していきたいと考えている

 
 
ませ友浩
③災害時における様々な搬送及び運搬の手段を確保するために、レンタカー会社と連携する考えはあるか
 
総務部長
災害時におけるレンタカー会社との連携については、大規模災害では、被災者の搬送や災害対応に当たる職員の移動、避難所等への物資の運搬、応急復旧のための建設機械など、迅速な復旧・復興のためには多くの車両が必要となることから、物資等の緊急輸送に関しては、愛知県トラック協会と、重機等の運用に関しては、市防災活動協力事業者協会などと協定を締結し、状況に応じて対応していけるよう連携している

また、愛知県は、県内のトヨタレンタリース店と包括連携協定を締結しており、本市においても県を通じて依頼ができる環境にはございますが、本市において必要とされる場面を整理しながら、さらなる連携強化が図れるよう情報収集に努める

 
 
ませ友浩
④要配慮者の災害時ケアプランの策定を推進している大分県別府市のように、要支援者及び要介護者の個別避難計画策定の推進に向けて、ケアマネジャーと連携する考えはあるか
 
市民福祉部長
本市では、災害時に自ら避難することが困難な要介護の高齢者や障害者等が災害時に地域の中で必要な支援を受けることで、円滑かつ迅速に避難することができるよう災害時避難行動要支援者支援制度を整備している

要支援者支援制度では、具体的な避難方法などに関し、コミュニティ及び町内会・自治会、民生委員などと連携した地域での支援を進めており、また、避難に必要となる情報等の共有も図られていることから、現在のところ、ケアマネジャーとの連携は考えていない

 

平成28年4月に発生した熊本地震では、300万トンを超える膨大な災害廃棄物が発生した。

そのため災害廃棄物が生活道路に溢れ、車両の通行に支障を来たす原因となった。また、災害廃棄物の分別指導が行き届かず混在廃棄物となり、その後の処理に大変苦労している。

平時から災害廃棄物処理計画の周知を図り、一日も早い災害復旧及び復興に向けて、対策を強化するべきだと考えるが、災害廃棄物処理計画の状況及び今後について、本市の考えを問う。

 
ませ友浩
①災害廃棄物処理計画の「想定必要面積不足への対応」において、仮置場候補地では面積が不足する場合、民有地も利用することとあるが、現在の仮置場候補地の確保について、どのような状況なのか。
 
 
ませ友浩
②現計画では仮置場候補地が遠方になる地域もあるが、対応策をどのように考えているのか。
 
清掃センター所長
①仮置場候補地の確保状況と、②仮置場候補地が遠方になる地域の対応策については、関連があるので、併せて答える

東海市災害廃棄物処理計画を策定した平成29年10月時点では、愛知県災害廃棄物処理計画に基づき算定した本市の災害廃棄物仮置場として必要となる面積は8万6,478平方メートルに対し、公共用地オープンスペースのうち仮置場候補地の利用可能面積は1万8,660平方メートルであった

仮置場として民有地を利用する場合には、その土地が未利用工場跡地等で長期間利用見込みがないこと、土壌汚染のおそれがあるため、農地は適さないなどの条件があることから、民有地を候補地として選定することは難しい状況であったが、今年度、災害復旧用オープンスペース候補地の優先的利用の整理を行ったことから、公共用地オープンスペースのみで仮置場として必要な面積が確保できる見込みとなった

また、市内各所に仮置場候補地が確保されることから、仮置場が遠方となる地域はこれまでと比較し改善されるものと認識しているが、高齢者や障がい者の方など災害ごみの搬出に困難を来す方には、災害ボランティアの支援が不可欠であることから、今後も関係団体との密接な連携を図っていく

 
ませ友浩
③災害廃棄物の早期処理に向けて、仮置場における廃棄物の分別について、様々な機会を捉えて平時から周知する考えはあるか
 
副市長
東日本大震災をはじめ、これまでの大規模災害では、短期間に大量の片づけごみが発生する中で、仮置場に分別されていない混合ごみや生活ごみが持ち込まれたり、指定の仮置場ではない身近な空き地等に災害廃棄物が自然発生的に集積されるなどの事例が多く見受けられた        

こうした中、南海トラフ地震等の大規模災害により大量に発生することが想定される災害廃棄物を迅速かつ適正に処理することで、災害からの復旧・復興を後押しするとともに、市民が安心安全に暮らすことができるまちづくりを実現するため、新たな計画として平成29年10月に東海市災害廃棄物処理計画を策定した

また、現在、西知多医療厚生組合で建設を進めている西知多クリーンセンターは、災害廃棄物処理に必要な処理規模を備えるとともに、災害時においても継続的なごみ処理ができるよう防災対策の強化を図っている

災害廃棄物が発災直後の混乱した中において適切に分別されていることにより、廃棄物が迅速かつ適正に処理されるとともに、良好な衛生環境が保たれることになり、災害からの早期の復旧・復興につながるものと考えいる

平時から市民の皆様に災害廃棄物に関する意識を高めていただくことが重要であると考えているので、災害廃棄物の分別方法などについて調査・研究を進めるとともに、例えば、市民の防災への関心が高まる防災週間に合わせて、広報などで周知を図りたいと考えている

 

児童生徒の感染症情報の管理について

令和2年10月時点において、全国の小学校の約67%、中学校の約60%で、日本学校保健会が運営している学校等欠席者・感染症情報システムを導入している。

このシステムは、感染症で欠席する児童生徒の発生状況を即時に把握でき、関係機関と情報を共有することで早期対策の実施につなげることができる。

児童生徒の感染症情報管理のICT化により、感染症対策の更なる強化を図るべきと考えるが、児童生徒の感染症情報管理の状況及び今後について、本市の考えを問う。

 
ませ友浩
①児童生徒の欠席状況の把握と関係機関との情報共有について、方法及び頻度はどのようか
 
教育部長
児童生徒の欠席状況については、学校では毎日、始業時までに保護者から電話等で連絡を受け、学級担任を通して養護教諭や管理職が学校全体の欠席状況を把握している

水痘やインフルエンザなどの感染症による欠席については、学校による出席停止の措置を行うとともに、その状況報告は、月に一度、書面にて市教育委員会に報告されている

なお、インフルエンザについては、学校全体での流行の兆しが見える場合には、毎日学校から教育委員会に状況報告され、ファクス等を用いて東海市医師会と情報共有を行っている

 
 
 
ませ友浩
②今後の感染症対策の強化をはじめ、教員の負担軽減につながる学校等欠席者・感染症情報システムを導入する考えはあるか
 
教育部長
日本学校保健会が運営しているこのシステムは、地域の感染症の発生状況をリアルタイムに把握し、関係機関が情報を共有できるシステムで、県内や全国的な状況を把握するために有効な手段の1つであると考えている

現在、児童生徒の欠席の情報については、学校の管理面を扱う校務支援システムを活用しており、現段階で新たに導入することは、既存システムとの併用などの課題が残るものと考えている

こうした状況の中で、国は、感染症対策の一環として、システムの普及を促進させるために、令和3年度、校務支援システムとの連携にも取り組む予定であることから、国や県内他市町村の動向を踏まえ、調査・研究していく

 

環境保全に向けたエネルギー施策について

環境省は、平成30年4月に閣議決定された第五次環境基本計画で、地域循環共生圏の創造を提唱している。

各地域の資源を生かして自立・分散型の社会を形成すると同時に、地域間で補完し支え合っていくことで、持続可能な社会の実現につながっていく。

こうした社会の実現に向けた、エネルギー施策による再生可能エネルギーの活用を目指した環境整備が必要だと考えるが、エネルギー施策の状況及び今後について、本市の考えを問う。

 
ませ友浩
①現在、本市が調達している電力の契約及び電源由来はどのような状況なのか。
 
環境経済部長
本市においては、平成28年度に電力供給が完全自由化したことを受け、市の高圧電力を使用する施設のうち、主に長期契約や指定管理者制度を導入しているなどで電気事業者を切り替えることができない施設以外の39施設については、一般競争入札により令和3年1月から大手電力会社とは異なる小売電気事業者である株式会社F-Powerと契約し、電力の供給を受けている

また、主に入札しても応札が見込めない低圧の電力については、これまでと同様に中部電力ミライズ株式会社から電力の供給を受けている

電源の由来につきましては、自社の発電による電力以外に一般社団法人日本卸電力取引所を通じて、他の電力会社から調達していることもあることから、詳細を把握することが難しい状況である

 
 
 
ませ友浩
②環境保全に向けた、今後の電力調達の在り方について、どのように考えているのか
 
環境経済部長
平成19年に国等における温室効果ガス等の排出の削減に配慮した契約の推進に関する法律が施行され、電力の契約について、地方公共団体に対し環境に配慮した契約を行う努力義務が規定されている

また、平成28年には、電力の完全自由化が実施され、令和2年からは、発送電分離が実施されたことにより、これまで以上に電力の利用者が小売事業者を選択できる環境が整ってきたことを踏まえ、市としても電気契約における入札等に参加できる電気事業者を一定のCO2排出係数を下回る電気事業者に限定する等の環境配慮を実施することについて、現在、策定作業中の次期庁内等環境保全率先行動計画の中で検討している

 
 
ませ友浩
③公共施設における再生可能エネルギー及び省エネルギーの設備導入の現状及び今後について、どのように考えているのか
 
環境経済部長
現状としては、施設の建て替え時や改修時には、再生可能エネルギーや省エネルギー設備の導入・活用について率先して行うこととしており、近年では、芸術劇場や中央防災倉庫等に太陽光発電設備を導入しているほか、横須賀中学校において太陽光と風力により発電するハイブリッド街路灯や加木屋デイサービスセンターにおいて電気と熱を同時に発生させる高ジェネレーション設備等を導入している

また、令和2年度からは、ESCO事業による道路照明灯のLED化を実施している

今後についても、市施設での省エネルギー機器の導入や太陽光発電設備等の導入を促進するとともに、市民や事業者への普及・啓発を図り、より一層の温室効果ガスの削減に取り組んでいきたいと考えている

 
 
 
ませ友浩
④再生可能エネルギー資源を豊富に有する東北12市町村と連携している神奈川県横浜市のような再生可能エネルギーの広域連携を図るべきだと考えるが、実施する考えはあるか
 
環境経済部長
横浜市が平成31年2月から開始しました地域間における再生可能エネルギーの補完を中心とした広域連携の取組については、本市のような再生可能エネルギー発電可能電力の少ない自治体にとって、温暖化ガス排出量の少ない電力の調達による脱炭素化の実現及び連携先自治体の地域経済等の活力向上につながるものとして、国が提唱しております地域循環共生圏の理念に結びつく効果的な取組だと考えている

市としても、環境に配慮した電力調達の在り方など温暖化ガス排出量の少ない電力調達の検討を進める中で、広域的な連携による再生可能エネルギー電力調達の在り方についても調査・研究を進めていきたいと考えている

質問後の要望について

 
 
ませ友浩
要望を2点、お願いします

 

1点目は、1の1の2だが、熊本地震では、全国の医師が熊本県に入った際に、特に高齢者の話す方言が分からず、「方言辞書がないか」という要望が多かったようだ。このことを聞き、この地域でもやっぱり方言はあると思うし、方言や略称は応援のために他地域から来訪された方には通じないこともあると思うので、このようなことなどにも対応できる、より充実した受援計画の策定を要望する

2点目は、3の1の4ですが、将来的には横浜市さんと同じように、国内の姉妹都市である米沢市さん、釜石市さん、沖縄市さんと経済的にも環境的にも共生していける地域循環共生圏を構築していくというような視点も持っていただきながら取り組んでいくことを要望する

最後に、鈴木市長には20年にわたって東海市を導いていただいた。心から感謝を申し上げ、質問を終わる

 

今会を振り返って

鈴木淳雄市長が、閉会日である3月16日、火曜日に退任の挨拶をされました

「知多郡上野町最後の年に入庁し、職員として30年以上、そして東海市長として5期20年、50年以上に渡って、まちづくりを取り組んできた」

と振り返られつつ、

人口が1万人以上、そして税収は50億円を増やすことができたことを踏まえて、健全な財政運営と元気なまちづくりを進めることができた

と言われていました。

長年に渡り、東海市を導いていただき、本当にありがとうございました。