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平成30年第3回東海市議会定例会で質問したこと

 

平成30年第3回東海市議会定例会の9月6日、木曜日に一般質問を行いました。

そこで、

東海市議会の平成30年9月議会でどのような質問を行ったのか

と関心をお持ちの方に向けた内容です。

それでは、以下に説明していきます。

 

私が行った一般質問

小中学校の教育環境について

小中学校の熱中症予防対策として2019年6月までに空調機の設置を目指すと発表があったが、設置の方針及び設置後の対応について本市の考えを問う。

 

 
ませ友浩
空調機設置について、どのような方針で行うのか。
 
市長
これまでの設置方針は、
2018年度に3中学校、残り3中学校を2019年度までに、

また、小学校については、その後設置の検討をする計画だったが、今年の夏の記録的な猛暑により児童生徒の学習環境が悪化し、健康への悪影響が懸念されるため、来年度の夏を目指し、全小中学校に設置できるように計画を前倒ししたものである。

このことから、早期設置に向け、12月までに設計を完了させるため、中学校の残りの3校の設計委託をこの9月補正予算案に計上しており、小学校では、これまでに空調機設置に必要な詳細調査を実施していなかったことから、予備費を活用し、小学校全校の設計委託を発注をしており、2019年6月までの設置を目指す。

また、国の補正予算による補助金等の財源を活用できるよう、国へ緊急要望し、実施に向け財源確保にも努めていく。

 
ませ友浩
空調機の電気消費量を軽減するため、グリーンカーテンの設置、遮熱塗料の塗装及び屋上緑化等を行ってはどうか。
 
教育部長
建物の壁や窓を直射日光から遮るようにツル性植物を繁茂させるグリーンカーテンの設置や太陽光を反射させ室内の温度上昇を抑える遮熱塗料の塗布及び屋上緑化は、空調機の電気消費量を削減する上で有効な手段であると認識している。

グリーンカーテンの設置については、知多信用金庫からの寄附金により一部の学校で実施しており、遮熱塗料についても、校舎の屋上防水改修時に表面材として塗布している。

屋上緑化については、校舎の屋上に積載できるだけの荷重に余裕のない学校が多く、設置は難しい状況であるため、実施する考えはないが、今後もグリーンカーテンの設置や遮熱塗料の塗装など空調機の電気消費量の削減に有効な方法について調査・研究していく。

 
ませ友浩
停電時でも保健室など一部の教室で空調機が使用できるように電源の一部として、太陽光発電設備及び蓄電池の設置について、検討を行ってはどうか。
 
教育部長
太陽光発電設備は屋上に設置することが考えられるが、校舎の屋上に積載できる荷重に余裕のない学校が多く、屋上に設置することは難しい状況である。

また、敷地内においても大規模な設備を設置することができる場所もないため、設置する考えはないが、今後、校舎を建てかえする際には設備の費用や発電能力などを考慮し、導入について調査・研究していく。

 
ませ友浩
空調機の設置により、夏期の教室環境が改善することから夏休み期間の短縮も可能であると考えるがどうか。
 
教育長
夏休みの期間につきましては、市の学校管理規則において、夏季の休業日として7月21日から8月31日までと定められている。

夏休みは、子供たちが家族との時間を十分にとることができ、また、学校だけでは体験できないことに挑戦したりすることのできる貴重な時間となっていると考えている。

夏休み期間を短縮する場合には、夏休み中に計画されている子供及び学校関係の行事や大会、教職員の研修等について県及び近隣自治体との調整が必要となる。

子供たちの健やかな成長に向け、家族との触れ合いや豊かな体験の機会が確保されるように、また、教職員の研修等による教育活動の充実が図られるようにするため、夏休みの期間の短縮は、現時点では考えていないが、空調機の設置後の状況や他市の状況を注視していく。

 

小中学生が教材等、重い荷物を持って毎日通学し、中には肩こりや腰痛等を発症している状況があり、通学時の荷物の重量軽減策を検討する必要があると考えるが、本市の考えを問う。

 

 
ませ友浩
通学時の荷物が重くなった背景はどのようか。
 
教育長
学習指導要領の改訂により学習内容が増えたことや子供にとってわかりやすい教科書にするために写真等の資料が多く掲載されていることもあり、教科書が大きくなったりページ数が以前より多くなったりしていることが重量が重くなった主な背景と考えている。
 
ませ友浩
重い荷物を持って通学することについて、市はどのように捉えているのか。
 
教育長
児童生徒が過度に重い荷物を持って通学することは、体に大きな負担がかかるとともに、安全面からも心配があると考えている。

そのため、各学校では、通学時に荷物が過度に重くならないような対応をしている。

 
ませ友浩
各学校の教材等の保管場所が限られている状況で、学校に保管する教材の見直しを行っているが、通学時の荷物の重量軽減策について、どのように考えているのか。
 
教育長
具体的な対応策としては、教科書や資料集等の教材や習字道具、絵の具セット等の教具について、家庭で使用する頻度の少ないものについては、必要に応じて学校に保管することで、通学時の荷物の重量軽減に努めている。

今後は、現在使用している教材や教具の精選をするなど、重量の軽減に向け、学校が引き続き工夫していくよう働きかけをしていく。

 

 

子ども達の水難事故防止の学びについて

全国において毎年、水難事故が発生し、尊い命が失われている状況があり、小中学校における水難事故防止の学びが非常に重要であると考えるが、本市の考えを問う。

 

 
ませ友浩
本市における水難事故の救急出場件数はどうか。

また、小中学生の件数はそれぞれ過去3年間、どのような状況か。

 
消防長
平成27年は4件、
平成28年はゼロ件、
平成29年は2件、
平成30年は7月末でございますが、5件である。

そのうち小中学生が対象になったものは、本年6月に水泳の授業中、プールで起きた事案が1件であった。

 
ませ友浩
小中学校における水難事故防止の学びは、市内の池や川等、水難事故が発生する可能性がある危険箇所の注意喚起を含めてどのような状況か。
 
教育長
学校では、海や川で遊ぶ機会が多くなる夏休み前には、PTAともに連携し、危険箇所を巡視して確認をし、必要に応じて注意喚起のための看板を立てる等の活動を行っている。

また、全校集会や学級活動の中で、危ないところには近寄らない、子供たちだけで海や川では遊ばないなどの安全指導を行うとともに、保護者には学校だより等を通じて水難事故防止についての啓発をしている。

 
ませ友浩
着衣泳の指導を市内小中学校の全学年で行ってはどうか。

また、学校公開日等に行い、保護者や地域の方も学ぶ機会としてはどうか。

 
教育長
衣服を着たままで泳ぐ着衣泳の指導は、海や川などに落ちた場合の対処について学ぶことができ、水難事故防止には有効である。

本市では、各学校の実態に応じて着衣泳を行っている。

水泳の授業は、実施できる時間が限られており、水に親しむ、泳力を伸ばすなどの目的を十分に達成するための水泳の授業に加え、着衣泳を全学年で実施することは時間的に難しい状況であるが、少しでも多くの児童生徒が着衣泳を行えるように調査・研究をしていく。

また、着衣泳の様子を保護者や地域の方にもお伝えするなど、水難事故防止について啓発をしていく。

 

学校における護身の学びについて

平成30年6月に富山県の小学校で発砲事件が発生しており、子ども達の安全を確保するためには、刃物による襲撃に加え、銃による襲撃も想定した護身の学びが必要であると考えるが、本市の考えを問う。

 

 
ませ友浩
市内の小中学校における侵入事案の発生状況はどのようか。

また、護身の学びについて、小中学校における指導状況はどのようか。

 
教育長
不審者による侵入で児童生徒に危害を加えるような事案についは、これまで発生していない。

学校では、不審者が侵入してきた際に、不審者から児童生徒を遠く安全な場所へ避難させることを基本的な考えとして、学校安全マニュアルを作成している。

このマニュアルをもとに、児童生徒には不審者対応訓練等を通じて、不審者が侵入してきた際の基本的な行動について指導している。

 
ませ友浩
小中学校において刃物による襲撃を想定した教職員向けの訓練を行っているが、銃による襲撃も想定した訓練や講習に見直してはどうか。
 
教育長
学校としては、不審者が侵入してきた場合には、凶器の種類にかかわらず、速やかに警察に通報するとともに、児童生徒を不審者から遠く安全な場所に避難させることを一番重要なこととして訓練を行っている。

富山県の小学校で発生した発砲事件は、類を見ない重大な事件であるので、そのような点も含め、警察等の協力を得ながら訓練や講習を実施していく。

 

2つの要望

 
ませ友浩
要望を2つ、お願いしたい。

1点目は、特に暑い時期である1学期終業式前の教材の持ち帰りは、できる限り量を分散していただけるよう配慮をお願いしたい。

2点目は、私の経験で一概には言えないと思いますが、AEDの使い方の講習を年に数回受けて、初めの頃は、あれ、どうやるんだっけと戸惑うこともあったが、それを2年、3年と繰り返していくうちに、やっと身についたなと感じることができた。

着衣泳も同じだと思うので、水難防止の学びも何年も繰り返して身につくことだと思うので、ぜひ小中学校の全学年での指導を実施していただくことをお願いしたい。