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なぜ町会自治会加入促進条例を制定したのか

 

令和元年10月10日、木曜日に町会・自治会加入促進条例について総務消防委員会で先進地行政視察のため埼玉県草加市を伺いました。

そこで、

草加市の町会・自治会加入促進条例について、どのように取り組んでいるのか

と関心をお持ちの方に向けた内容です。

それでは、以下に説明していきます。

 

町会・自治会への加入及び参加を促進する条例について

草加市視察の様子
草加市に頂いた資料

先進地視察の2日目は埼玉県草加市の町会・自治会への加入及び参加を促進する条例についてについての視察です。

 

条例を制定する検討を始めた背景

平成24年に隣接する八潮市が町会自治会への加入及び参加を進めるための条例を制定したことがきっかけでした。

つくばエクスプレスが開業し、八潮市の駅周辺に集合住宅が相次いで建設されました。集合住宅では住民コミュニティが形成されにくく地域との関わりの希薄化が進み、孤立することが問題視されるようになったためです。

 

条例制定に向けた取組

町会長、未入会者それぞれにアンケートの実施し、その結果と町会・自治会への加入を強制するものではないという説明を重ねました。

 

アンケートの回収率は

町会長 66.7%

未入会者 8.9%

 

条例制定については

「制定した方が良い」もしくは「どちらでも良い」  52%

 

加入しない理由は

町会・自治会に加入しなくても困らない

役員をやりたくない

が多く、東海市と同じ状況です。おそらく全国どこでも同じ状況だと思います。

 

条例制定の効果

条例を制定しても加入率は毎年、約1%ずつ下がっています

加入者数は横ばいで転入者の加入が少ないのは東海市も同じですが、条例を制定したから加入率の低下を抑制できていると分析されています。

また条例を制定したことで、地域との関り希薄化の問題について当事者意識を持って加入の声掛けをするなど行動される方が増えたそうです。

 

最後に

町内会や自治会への加入と参加を促進する条例を作った草加市でさえ、今後の対応に苦慮されていることを知って難しい問題だと、更に意を強くしました。

諦めることなく、何か良い手はないかを考え続けていきます。